762mmと600mm(?)が入り乱れる構内。
鉱山施設のほぼ全景。
中央の上屋からケーブルでポッパーへとトロッコが引き上げられる。
最初の画像の中央に見えるこの建物が坑道。
ワイヤーワークで何両かつながったトロッコが勢い良く飛び出してくる。
坑道を出たトロッコは90度曲がり、
上屋を通り抜けケーブルでポッパーへ引き上げられる。
ケーブルの途中でなぜか平面交差している。
クロス部のアップ。
本線脇になにやらハシゴ状のものが。
このように使うものだった。
762mmの本線上に600mmのレールを置いてクロスさせている。
2箇所の平面クロス、左はレール設置、右は外してある。
こちらは外してある状態。
ホッパー全景、周りには資材がいたるところに積んであった。
トロッコの往来は頻繁で炭坑は盛業中のようだった。
新井から再び鳥籠列車に乗り草[土具]に戻る。
自転車も降りていった。
交換でダンボール箱を積んだ貨車1両の貨物列車が出発していった。
No7にカメラを向けたら機関士さんが笑って手を振ってくれた。
鉄道関係者も沿線住民も友好的で楽しく路線探訪ができた。
旅客も多く貨物の運転も頻繁で路線は活況を示しているようだが
帰国後調べてみたら2004年に沫江煤砿は経営者が変わり、
人員のリストラもおこなわれたようだ。
中国では経済発展にともないエネルギー源としての石炭が高騰し
炭坑は増産が図られているが、一方で事故も続発している。
政府は零細炭坑の閉鎖を進めている。
中国の蒸気機関車の運転状況は日本の1975年、国鉄蒸機終焉の年に例えられるが
思えばそのころ蒸機と一緒に炭坑鉄道、ナローが日本国内でどんどん姿を消していった。
沫江煤砿の路線も2002年に向陽線の先端部分が廃止されている。
道路整備も進む今日、この鳥籠列車はいつまで走るのだろうか。