沫江煤砿 資料編

2005年3月現在
一部データはFarRail Tours」より引用

2015・9追記
品川530さんより残念ながら2015年夏に炭鉱操業停止、会社解散により「永久停運」との情報をいただきました。

アクセス
楽山〜紗湾 バス日中15分間隔で運行 所要約40分 6元
成都〜紗湾 バス日中1〜1.5時間間隔、所要約2時間半 30元
紗湾には成昆鉄道の駅もあり列車移動も可だが、駅と市街地は離れている模様。
ホテルは紗湾に何軒かある。


おおよその場所 石渓から紗湾までは直線距離で30km弱。

紗湾市街地→沫江煤砿 草[土具]站
沫江煤砿専用線は芭石鉄路同様他の鉄道線との接続はない。
市街地より大渡河にかかる橋を渡り左折、しばらくゆくと右側にゲートがある。
ゲートを入り工場の中を登ってゆくと露店もでている広場にでる。
ここまで市街地よりタクシーで10〜15分ほど。
ここから100mほど上ったところに鉄道線がある。
広場にはバス停もあり、市街地へのバスもある様子、タクシーも客待ちしている。

路線 駅名表記は簡体字に似た字になっている場合もあります。
老砿線 約3km 所要片道約15分
草[土具]Caoba〜随道口〜新井Xingjin(交換可 鉱山)〜老砿Laokuang
旅客列車 一日12往復 貨物多数

向陽線(陽の字は簡体字で旁は日) 約9km 所要片道約30分
草[土具]Caoba〜随道口〜杜家[木忝]Dujiagiao〜挺心[木忝]Tingxingiao〜
挺心Tingxin(交換可)〜双星口Shuangxingkou〜向陽Xiangyang(鉱山)
旅客列車 一日6往復 貨物多数

各線とも続行運転あり。

草[土具]站発車時刻表
 ※FarRail Tours」2003年のレポより転記 訪問時午前中の列車はこの時刻とおりに運行されていました。
老砿線
6:00 7:10 9:00 10:30 12:10 13:10 15:50 17:00 18:10 20:30 22:10 23:20
向陽線
5:50 8:00 10:30 14:00 17:00 21:10

各列車とも終点到着後すぐ折り返し。

外国人運賃 通常の2倍らしい(我々のときは中国人と見られたらしく取られなかった。)

注意
草[土具]の機関区、新井の鉱山は立ち入り禁止。過去に欧米人が退去させられた報告あり。
FarRail Tours」 のレポによれば2002年には乗車を公安に止められたとのこと。
基本的に乗務員や沿線の人はフレンドリーですが、禁止区域に入るなどの行為は避けてください。

草[土具]站を出てすぐのトンネルは沿線住民の通路ともなっており、通過は禁止されていません。
(前後の監視所でも注意はされませんでした。)
100mほどで出口も見えており照明もあるので通過は容易ですが、続行列車もあるので列車接近には十分注意してください。

草[土具]から向陽までは一部区間を除いて道路が平行しており、タクシー移動も可能と思われます。
老砿線は道路はありますが状態は良くないのでタクシーが使えるかは微妙です。
随道口にはバイクタクシーもたむろしており、芭石同様線路敷をバイクで移動も可能です。



                         草[土具]站構内配線 


              路線図(概略) 向陽線と老砿線の長さのバランスがおかしいですが・・・


追記
2005年5月に現地に行かれたBuzzsawさんよりレポートをいただきました。

「沙湾は、バス停に着いて資料編の地図をバイクタクの男に見せたらいっきに列車の目の前まで乗せてってくれました。
ちょうど夕方の10両編成のLaokuang行きが満員のお客さんを乗せて発車するすこし前で、目の前の光景は目にうろこでした。
芭石の石渓駅下からバスで楽山まで行って(10元、約1時間 途中道路を掘り返して舗装のやり直しをかなりの距離にわたってやってたのでのろのろ運転の区間が長くて1時間以上かかりました。見た感じではかなり長期間かかりそうな感じでした。)、楽山でバスを乗り換えて沙湾まで6元でした。
 沙湾のホテルは沫若賓館(Morou)というところに泊まりました。シングル130元。
ホテルから沫江炭鉱まではバイクタクシーで5元orタクシーで10元程度で10分くらいで着きます。 
帰りは沙湾から成都まで1〜1,5時間に1本くらいバスが出てて2時間半くらいで成都に着きました(30元)。
 沫江炭鉱専用線の列車ですが、時刻は資料編の時刻表どうりにほぼ動いてましたが、客車の運用の都合により少し遅れて発車してた列車もありました。
客車が10両編成と6両編成が組んであり6両編成を切り離して3両編成にするときもあり、この3両がどちらかの線に出てて次にその車両を使う都合の時には帰ってくるのを待ってから発車という感じにしてるように見受けました。
よってCaoba駅の発車ホームは、使う客車によって老砿線か向陽線かが違ってました。
長い10両編成の客車はお客さんの多い時間帯の老砿線でのみ使われてました。
撮影ポイントとしては老砿線の随道口駅の近くの3連メガネ橋の他に向陽線のDujiagiao駅の横の2連メガネ橋もおすすめです。
このDujiagiao駅の下の道路はすぐ近くにバスの停車場があり沙湾行きのバスにも乗れます。
あと、隋道口駅についてですが、向陽線の列車は私の見た列車はすべて停車してお客さんが乗り降りしてました。
また老砿線用の長い編成の客車ですが、私の行った時は10両が繋がってました。
Caoba駅でのトンネル側からの順番で015+010+019+018+017+012+011+006+005+004 でした。

 まあとにかく煙ははきませんが、撮影としてはかなり楽しめるところでした。
次回は芭石のついでというより沫江メインで行きたいところです。」


2006年8月に現地に行かれたMAKIKUYさんから掲示板にレポートをいただきました。
MAKIKYUさんのBlogにも現地レポートが掲載されています。あわせてご覧ください。

「沙湾の軽便鉄道は居住性も凄まじいもので、走行中に機関車が架線から火花を上げているのが分る程、客車の連結器も簡単なモノで衝撃が凄まじく、こんな乗り物が現代に…と驚く様な代物でしたが、短いながらもなかなか乗り応えがあり、非常に面白かったです。

ただ色々と変動が激しい中国という国柄もあってか、多少変わっていた事もありましたので、沙湾の訪問時の状況を少々報告・補足させて頂きたいと思います。宜しかったら参考までにご覧下さい。

1.沙湾の草 *具(*部には「土」)站へのアクセスに関して
こちらは沙湾へは長途汽車(都市間バス)で向かい、汽車站(バスターミナル)でアクセスを聞いた(筆談)所、2路の路線バス(1元)があるというのでこれを利用。
沙湾の路線バス(市内)は南北に走る1路と、東西に走るこの2路の2路線だけの様で、2路は火車(鉄道)站を起点に市街地を廻り(汽車站も経由)、川を渡って草*具へ向かいますので、鉄道(成昆線)からのアクセスも容易です。
運転間隔は明記されておらず、途中で数分の休止が入る事もありましたので一定していませんが、概ね10〜15分間隔程度で運行されている様な感じでした。

2.沫江煤砿専用線の運賃に関して
この路線の運賃は、基本的には1乗車5角(0.5元)となっていますが、外国人料金も存在し、こちらが乗車して日本人だと発覚した際は3元を請求されました。(老鉱線は5角で乗車できましたが、向陽線では外国人とバレて3元でした)
ただ芭石鉄路の様に外国人慣れしている様な感じではなく、乗車券も5角の券を6枚渡される状況でした。

3.沙湾〜楽山のアクセスに関して
こちらが行った際は、このバスを利用して沙湾へ向かいましたが、現在は10分間隔(18時頃で運行終了)で運行されている様で、運賃も8元に上がっていました。ただ車両は中型ながらもこれで成都まで行っても…という位の新型で、かなり快適なものでした。(芭石の*健(健の左側が「イ」ではなく「牧」の左半分)為〜石渓辺りのボロとは大違いです)
成都〜沙湾の直通便は少ないので、楽山(中心站)で乗り換える方が便利かもしれません。」


2008年3月に訪問された梅村さんのサイト
「夢遊生活の日々」に訪問記が多数の写真とともに掲載されています。


参考Webページ(英文)
http://www.farrail.net/pages/trip-reports-engl/trip-report_china-autumn03.html#Mojiang
http://www.farrail.net/pages/trip-reports-engl/trip-report_south-2002.html#Mojiang