熊本電鉄 1978・8
熊本市の中心街からすこし離れた藤崎宮前から菊池温泉までの電車線。
かつては藤崎宮前まで市電の路線が延びていたが、廃止後はいささか不便なターミナルだった。
次駅の黒髪町との間には併用区間もあり無骨な電車がごろごろと走っていた。
撮影日 1978年8月13日
藤崎宮前で休むモハ103。いかにも地方私鉄らしい好ましいスタイルだ。
側面の「熊本 菊池温泉」の看板が温泉電車を主張している。
藤崎宮前の側線で休むモハ503。元静岡鉄道モハ105。
家並みを縫って藤崎宮前行モハ102がやってきた。
折り返しの菊池行を藤崎宮前〜黒髪町の併用区間で待つ。
牛乳屋の横からモハ102が顔を出した。
静かな住宅地をゆっくり電車が走ってゆく。
いまでもこの線路のまま電車が走っているとはちょっと信じがたい気がする。
それも20m4扉のステンレスカーなのだから・・・
12年後の1989年8月30日、車輌は元東急デハ5000の単行カエルに変わっていた。
切り妻に増設した運転台、ヘッドライトケースもそのまま転用したのか大型ケースにシールドビームが収まっている。
角の牛乳屋さんも健在だ。