立山砂防軌道 2008・8


鬼ヶ城連絡所でモーターカーと「白岩」の引く人車列車の続行と交換。
モーターカーは毎日一番に路線の安全確認のために一往復している。






側線にはコンクリポッドを積んだ「薬師」の引く資材列車が荷降し中。


各連絡所の職員さんは伝統的に女性だそうだ。緑旗を振って通過を指示。


連絡所を通過するとすぐに2段のスイッチバックがある。
左側は前方を注視する車掌さん。推進時には車掌さんが進路確認を行いブザーで機関車に合図を出す。


人車列車も鬼ヶ城を発車、2両目の車両のタイプが違うようだが、生鮮食品など輸送する保冷車かもしれない。


ポッドを吊り上げ中。


さらにもう一度スイッチバックしてこの高度に。


七郎谷の堰堤を過ぎると新線区間に入る。


次は比較的距離の長い4段スイッチバックへ。右上には滝が流れ落ちている。


後方に見えているのはサブ谷堰堤。


2枚前を比べてみると単区間で高度を上げたことがよく分かる。


崖にそった旧線跡と一直線な新線、4枚前画像の看板が左端に見える。


3段目の先にはこの先4段目スイッチバックの後渡るグズ谷橋梁が目の前に。


この先走る路線がエンドレスの一部にも見える模型鉄道のような情景だ。


橋梁を渡るとR7の最急カーブを通過。ライブスチーム並の曲線だ。


かつては終点だったデルタ線の樺平連絡所。標高は882m。


オバちゃんが手を振り見送ってくれる。


ここからいよいよ18段スイッチバック区間に入る。
所要時間1時間45分のうち約30分かけて標高差約200mを登る。


スイッチバックには停車表示の下に名称と段数が表示されている。


山腹を巻いて高度を上げる。かなりの急勾配が画像でも分かる。
軌道の最大勾配は83.3‰という。


推進運転時は機関士さんは身を乗り出して進行方向を注視する。
人にくらべ機関車がいかに小さいか分かる。


最後の樺平18段折り返し。


この後水谷トンネルを抜けたところの線路際の展望台で一時下車。職員さんから解説を聞く。


正面に立山砂防の中心を担う白岩ダム、晴れていれば薬師岳が望めるという。
ここはカルデラの出口で、阿蘇でいえば立野にあたる場所だろう。


白岩ダムの右にはインクラインが伸びている。


あっと言う間の1時間45分、終点水谷に到着。

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