函館市電 1978・8

十字街〜どっく前


どっく前方面と谷地頭方面の分岐する十字街。
「[2系統]谷地頭発、松風町、函館駅前経由、駒場車庫前行きです。
右端に人が立っている電停が写っていますね。
現在は、この位置に電停はありません。
昔は、函館どっく方向から来た車両用、谷地頭方向から来た車両用ということで、電停が分かれていました。
谷地頭から手前のどっく方向に伸びる軌道も撤去されていて今はありません。
昔の電停も写っている貴重な写真です。」


「十字街。[3系統]函館ドック前発、ガス会社前経由、駒場車庫前行きです。
ここも電停の位置です。函館どっく方向から来た車両用の電停です。
現在は、この位置に電停はありません。
当時は「函館ドック」でしたが、現在は、「函館どっく」に社名変更されています。」


「十字街。[3系統]函館ドック前発、ガス会社前経由、駒場車庫前行きです。
上の車両のカラー版ですね。モノクロ撮影のあと、すぐに別のカメラで後方からカラー撮影されたのだと思います。
ずいぶんにぎやかでカラフルな車両ですね。」


「十字街。[3系統]駒場車庫前発、ガス会社前経由、函館ドック前行きです。
車体更新前の711号ですね。
昭和60年(1985)に国鉄五稜郭車両所で車体更新を受けています。
711号とカラオケ号(501号)はよく似ていますが、711号のほうが2年先に車体更新されています。
711〜714号は、710形でも初期型で、側面に「行先方向幕」がありませんでした。」


末広町、港を見渡す坂道の下を時折市電が行き交う。

「二十間坂(にじゅっけんざか)から撮影された写真です。
この写真で、左端に走行中の自動車が走っていますね。
この写真でそれより遠くを見ると、その先を見ると背の高い電柱が建っています。
写真には写っていませんが、この電柱の近くに「日本最古のコンクリート電柱」
があります。ここにも側面方向幕の無い711号が写っていますね。」




「相馬株式会社の建物のそば(函館市大町9-1)。
右手には写っていませんが「基坂(もといざか)」があり、その坂を下って
市電の道路に出たところに、この相馬の建物があります。
この写真で、相馬より遠くに写っている白い建物は、「北方民族資料館」(末広町21-7)です。」


「大町電停交差点。大町電停付近。
どっくから折り返してきた513号ですね。
ひとつ前はどっくに向かう513号なので、撮影時間の開きがあったように思います。


どっく前付近をゆく706。800の車体に518の足回りをつけた1形式1両の異端車。
「大町〜どっくの中間地点です。」


「函館どっく終点付近。右側に厳島神社があります。」

O型台風さんからのコメント
「クロサキ薬房さんの一角は、1994年8月の火災で焼失してしまいました。
クロサキ薬房の他2〜3軒は再建しましたが、大半が空地のままになっています。
 北方民族資料館の前身は、日本銀行函館支店です。1926年の建築です。
 ちなみに1934年3月の函館大火の際は、住吉町(青柳町の近く)から出火しました。
二十間坂の南側まで燃えたところで風向きが変り、市の東部地区へと燃え広がって行ったのです。
二十間坂の北側に古い建物が多いのは、この大火の際に被害を免れたためなのです。」

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