江戸東京博物館 大鉄道博覧会
下工弁慶・東洋活性白土2号機

2007年7月10日から9月9日まで、両国江戸東京博物館で開催される「大鉄道博覧会」
2両のナローゲージ蒸気機関車が陳列されている。
1907年石川島造船所製の「下工弁慶」と1956年製の銘板をもつ東洋活性白土2号機。
100年前の機関車と最後の実用蒸気機関車が東京へやってきた。
撮影日 2007年7月9日

※開催前日の内覧会にて撮影。
当日は主宰者の指示により撮影はほぼフリーでしたが、開催中の撮影はストロボ禁止など制限があります。
会場、HPなどの注意書きをご覧ください。


会場入口すぐの場所に展示されている下工弁慶。
ボールドウィンのコピーと言われる、愛嬌たっぷりの5.5tサドルタンク機。


前面のエンブレムは実習教材として保存されていた下松工業高校のもの。


キャブの「1907」のプレートは製造年を表したもの。


2007年春まで北勢線阿下喜で時折運転も行われていた。


協三工業製の「最後の蒸気機関車」東洋活性白土2号機。
1956年(S31)製の銘板を持つが、実際は仕掛け品として1950年ころに製造されたという。
国鉄から蒸気機関車が引退した後も1982年まで現役で働き続けた機関車だ。




協三工業ではその後同じシリーズの機関車を遊覧施設用に製造していたが
貨物輸送を行う実用機ではこの機関車が最後のものだった。


今回の展示にあたっては成田ゆめ牧場で活動する保存鉄道団体「羅須地人鉄道協会」の方々の献身的な努力で
長い屋外保存の間に痛んだ箇所が修復された。
本展示会終了後糸魚川に戻りフォッサマグナミュージアムで保存されている。

以下会場の展示物などかいつまんでご紹介します。


エントランスには図録、チラシにも使われた竹島さん撮影の居並ぶ蒸機特急の大画像。


サブタイトル「昭和の旅は鉄道に乗って」のとおり昭和のころの鉄道備品が多数展示されています。

 
赤帽さんの仕事についての展示。右のカバンは最後の東京駅赤帽さんが実際に荷造りされたもの。


2両の蒸気機関車とならぶ展示の目玉は原寸大のつばめの展望デッキのレプリカ。


独特の書体で復元されていますが、残念ながら行灯式ではありません。


シートは復元されていませんが、2重屋根から漏れる灯りが雰囲気を盛り上げます。


つばめにも使われた「特ロ」(特別2等車)スロ60のシート。
国鉄最初のリクライニングシートです。


そのとなりには155系修学旅行用電車の3列シート。
JR四国が保管しているもので、恐らく現存唯一のものと思われます。


オハネ17の寝台区画、これもJR四国が保管しているもの。
こういった普段お目にかかれないものが多数今回の博覧会では展示されています。


101系のドア部分のモックアップ。
どこかで見たことが、と思ったらやはり交通博物館の展示品でした。
ほかにも懐かしの大型模型など、交博展示品もかなりありました。


画像では紹介していませんが、個人コレクションのOゲージ模型や
黒岩和美さんの鉄道絵の原画展示など見所いっぱいの博覧会です。

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