近畿日本鉄道の前身、大軌の優雅な木造電車。
近鉄五位堂車庫に保存。近鉄大阪線車窓からも留置車両の間から見えることもある。
永野晴樹様ご提供。
「もと大軌1形で廃車時モ212を復元し、1号としてあやめ池遊園地に保存。
数年前に同遊園地が閉園となったため、近鉄五位堂工場内に移転保存され、現在に至っています。
大正時代に関西私鉄で大流行した、いわゆるタマゴ形木造電車の唯一の保存車であり、
かつ近鉄が保有する唯一の保存車でもあります。
状態は極めて良好ですが、工場の一般公開日以外は非公開です。
ただし工場正門から遥か彼方に見ることは出来ます。」
「製造大正2年。昭和39年廃車。昭和40年、最も原型に近かったモ212を復元し、1号としたので、ニセモノである。
最も善意に解釈すると、既にモ201も廃車となっていたので、改番したものともいえる。
出力125kW×2、GE製。台車はボールドウインのMCBタイプ。
全長14820mm、車幅2590mm、車高4038mm。」
名車モ2200筆頭に戦前形からビスタカーまで、近鉄電車勢ぞろいの永野さんの
「鉄道写真ライブラリー 思い出の近鉄大阪線・奈良線電車」もぜひご覧ください。
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