能勢電鉄妙見ケーブル線ケーブル山上駅から坂道を徒歩5分ほど。
山上へ向かうリフト乗り場の妙見の水広場から出発する山の上の遊覧鉄道。
撮影日 2010年11月3日
妙見の水広場の一角のベガ駅。
森林鉄道と名乗っているが、本来の意味の森林鉄道ではなく、2001年に開業した遊覧鉄道だが
能勢電鉄直営ということもあり本格的な施設やユニークな仕掛けを持っている。
起点駅のベガから終着駅のアルタイルまで130m強、両端はループになっており一乗車10分弱。
ベガ駅で出発準備中の列車、横にいる職員さんと比べていかに小さい車両かが分かる。
後ろの黄色い斜めの柵が山上行リフト乗り場。
運転しないときはこの場所でブルーシートで覆われている。
B形のバッテリー機関車に客車2両の編成。
訪問時は気が付かなかったが帰宅してから調べてみたら、なんと客車にもモーターを仕込んであるそうだ。
ゲージは381mm、5インチという大型ライブスチームや修善寺のロムニー鉄道と同じゲージ。
全面窓もあえて3枚にしてあるところが本物っぽさを追求した遊び心だろうか。
機関車の機器は実物の発生品も多く使われているという。
唐草模様の社紋は親会社阪急の前身箕面有馬電鉄のものを模したもの。
2001年5月製造のこの小さな機関車も2011年には10年目になる。
運転時間は時期によって異なる。この日は午前11時からの運転。
営業運転前に線路確認のための試運転列車が動き出した。
始発駅を出るといきなりラックレール区間となる。
なんと138‰という井川線のラック区間をも越える急勾配だ。
ラックレール区間をゆっくり登る間に反対側に移動。
ループのスプリングポイントを渡って併用軌道風区間に入るが、ここも目立たないがかなりの勾配区間だ。
終点アルタイル駅のループを回って列車が戻ってきた。
超望遠でへろへろ感を強調してみたが、さすがは本職の設置した軌条の状態は
手入れの行き届かないローカル鉄道よりも良いくらいだ。
森林鉄道というよりも北海道の簡易軌道を思わせる光景。
沿線は紅葉していたが今年2010年の色付きはいまひとつだという。
起点のループに入ってくる列車。
沿線で撮影できる場所は限られている。
そろりそろりと勾配を降りてくる間に先回り。
ループを回ってホームに近づく列車。
客車の後方の山上への道は桜並木でこの時期も素晴らしい光景が見られるのだろう。
ベガ駅に帰着。
お客さんは私の他いなかったが一人だけの乗車でもすぐに運転してくれた。
1両の定員は大人4人らしいが二人並んで座るのはかなり窮屈なサイズ。
客車に乗っているというよりは風呂桶に入っているような気分だ。
急カーブを回ってラックレール区間に。
ラックの歯車がかみ合う音を期待したが、よく分からなかった。
ラック区間を出てもスピードは変わらず、人が歩くのよりも遅いくらいでゆっくりと進む。
終着駅アルタイルに到着。
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