芭石鉄道
デジカメスナップ版

1980年代になっても蒸気機関車を量産し続けた最後の蒸機大国中国。
21世紀になりかの地でも無煙化がすすみ国鉄線では本線運用はすでになく
第3セクター、専用線でしかその姿が見られないという
1975年の日本の状況が中国蒸機の今日の姿だった。
そんななか、四川省の山中にいまなお全列車蒸機牽引の狭軌鉄道が残っていた。

初の海外鉄道撮影旅行の最初に訪れた鉄道、762mmゲージの芭石鉄道。
その姿は想像以上のものだった。
撮影日2003年10月5〜7日


四川省省都の成都からバスを乗り継ぎ4時間ほどの石渓から炭坑のある芭溝まで
一日4往復の旅客列車が走っている。石渓5:30の一番列車が発車を待つ。
鉄原以来25年ぶりの「現役蒸機」だ。


駅にある店ではかまどに火が入り早くも営業中。
客車には室内灯も窓ガラスもない。


真っ暗な車内で車掌さんは懐中電灯を使って切符を売る。


まだ夜が明けぬ芭溝についた一番列車。
途中にスイッチバックがあるため
機関車の向きは始発駅では逆、途中から正向きとなる。

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