三島駅前の庭園「楽寿園」内の郷土資料館前に保存。
撮影日 2008年3月26日
S46年(1971年)と比較的早い時期に保存されている。
訪問した時は整備が行われた直後のようで「ペンキ塗りたて注意」の表示もあった。
煙室ハンドル、デフ周囲などの黄色は以前からこう塗られていたようだ。
三島、沼津地区ではC58が入換に使われていたが、
本機は同じ県内の二俣線で活躍した後敦賀で廃車になった機関車。
静岡では無縁のスノープロウを装備したままの姿。
ペンキで厚塗りされているが、足回りなどの状態は良さそうだ。
機関車の後部には給水スポートとこれもC58のものらしい動輪。
こちらは何の説明もなく、刻印も確認できなかった。
以下は2015年8月29日撮影
案内看板は新しくなっていたものの、今となってはあまり意味の無い昭和54年の両数を記載したり、誤字があるのは困ったものだ。
以前のペンキ厚塗り状態からまるで現役機のような色調に変わっていた。
この間地元の青年が自力で友人や他の地域で機関車整備されている方々とともに整備をこつこつと行ってきた。
演出で煙突からうっすらと煙が出ていたのだが、画像にすると見えなくなってしまった。
汽笛は外部のコンプレッサーと繋いで鳴らすことも可能。
下回りは油で磨かれている。
機関士側の区名票は「俣」「敦一」
こういった小物も全部製作しているそうだ。
助士側は保存場所の「楽」と「沼」
柵があるためプレートの地の塗り替えが出来ないそうだ。
キャブ内は有料施設内保存とあって部品の欠落は少ない。
逆転機も動くように整備され、驚くほど軽く回った。
シートはモケットを探しているところで、後に修復された。
焚き戸を開けると火室に残り火、廃材を燃やして煙室でブロワーを回し、煙突から煙を出す演出。
案内していただいたHさんが、もう火も消えたので灰を落とします、
と灰箱になれた手つきで付属のレバーを突っ込んで灰落とし作業。
思わず「どこでこんなこと覚えたの?」と聞いてしまいました。
機関車の後ろにある動輪も塗装剥離で刻印が読めるようになった。
C58294、322号機同様1971年3月15日に敦賀第一区で廃車となった。
この場所の地図
楽寿園 開園時間
9時00分〜17時00分( 4月〜10月)
9時00分〜16時30分(11月〜 3月)
休園日
毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
12月27日から1月2日
C58322履歴
レイル・マガジン2008年9月号付録「機関車表」沖田佑作氏編より引用
1942-4-30 汽車製造大阪工場 製番2174
1945-8現在 富山
1947現在 富山
1955-8-1現在 敦賀
1961-3 遠江二俣
1961-6 敦賀第一
1971-4-17廃車 敦賀第一
オマケ
遊具にはこんなのも、2階建てマークをつけた300系?